ピルの服用には年齢が関係ありますか?

日本では避妊というとコンドームが主流です。そのためピルを利用する方は少数派です。
とはいえ、もしも望まない妊娠をしてしまった場合に困るのは自分です。自分自身を守るためにも活用するようにしましょう。
避妊だけでなく生理不順や生理痛にも効果的です。海外では10代で初潮を迎えるとすぐに親がピルを与え、教育する国もあります。
なぜなら初潮が始まったということはたとえ10代で結婚できる年齢ではなくとも性行為を行えば妊娠してしまうからです。
ピルはホルモンの入った薬のことです。その量により低用量・中用量・大容量と3種類に分類できます。
これを使用することで生理や排卵を自身で調節できるのです。そのため、初潮が始まる思春期頃から生理が終わる45~50歳の年齢まで、服用してもいいのです。
排卵が続いている以上はいつでも妊娠の危険性はあるのですから、望まない妊娠を回避するためにはむしろ服用すべきです。
たとえ決まった相手がいなくとも女性ならいつ性犯罪に巻き込まれないとも限りません。
それに、パートナーがいようとも若くしての妊娠や、年を重ねての妊娠、すでに大勢の子供がいるのに妊娠というのも困ります。
望んだときに望んだ相手との子供だけを産み、育てることができるためにもピルは必要なのです。
45~50歳になるとそろそろ生理が終わりに近づきます。女性ホルモンの分泌量は一気に減るためさまざまな不調が起こるようになります。
更年期障害です。生理の続いている間は低用量のピルでホルモンを補ってやるといいでしょう。
生理が途切れ途切れになってくると更にホルモン量の少ない女性ホルモン剤でほんの少しだけ追加し、不調を解消しましょう。
これをホルモン補充療法・HRTと言います。いつ生理が終わるかは人それぞれですから、ピルの使用がいつまで続くかは分かりません。
ただ、用法用量を守り、その効果を知りながらうまく活用するのであれば、悪影響が起こる心配はないのです。

10代からピルを服用しても発育に影響はない

10代の頃は部活や学校行事など自身では調整できない予定がさまざまあります。もしも大切な大会のときに生理と重なってしまい本来の力が発揮できなくならないためにもピルで月経コントロールを行いましょう。
もちろん、避妊のためにも必要です。思春期と言えば恋まっさかりですから何があるかは分かりません。
10代から服用したからといって発育に影響することはありません。確かに、ピルに含まれる女性ホルモン・エストロゲンには骨端線の閉鎖を促して骨の伸びを止めてしまう働きはあるものの、すでに生理が始まっているということは定期的にエストロゲンが分泌されているため、あとからピルによりエストロゲンを取り込んでも特に発育を妨げるということもないのです。
ただし、まだ初潮を迎える前の段階でピルを服用するのはやめましょう。
10代というと悪ぶって見せたいという気持ちもあり、タバコを吸い始める女性もいるでしょう。タバコとピルの併用は危険なのでやめてください。
ピルには血液を固まらせる作用があり、タバコに含まれているニコチンには血管を収縮させる作用があることから血栓のリスクが高まるのです。
年齢が上がれば上がるほど身体を動かす機会がなくなり、忙しい毎日を送る中で食事バランスの悪さや不規則な生活・ストレスなどによっても血液の流れは悪くなります。
とはいえ、10代でもダイエットを頑張りすぎて栄養が偏っている方はいます。きちんとバランスの良い食生活をして、学業に運動に頑張りながらであれば、10代からピルを服用しても元気に大きくなっていくことはできるのです。
コンドームと違い、ピルだと避妊度の高さは90パーセント以上です。初潮を迎えたとき、赤飯を炊いてお祝いしてあげると共に、ピルを渡し、妊娠について・女性ホルモンについて、きちんと性教育をする機会としてもよいのではないでしょうか。